ホテルの規模や形態はさまざまですが、フードロスやお客さまによる食べ残しの問題は日々の業務に大きく関わってきます。
毎日出る生ごみをどのように処理しているのか、実際のホテルでの導入事例を紹介します。生ごみ処理機導入をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホテルで大量に出る生ごみを、ニオイなどの対策で冷蔵庫に保管していました。冷蔵庫のスペースを生ごみに取られ、本来の食材を保存するスペースが狭くなっていました。
業務用生ごみ処理機ゴミサーGH35型を2台設置しました。
生ごみを水と炭酸ガスに分解する完全消滅型で、発生した生ごみは保管せずに随時投入できるため、冷蔵庫での保管がなくなりました。冷蔵庫を本来の食品保存に使用できるようになった上に、電気代も節約できるようになりました。
生ごみを処分する場所まで運ぶのに手間と時間がかかっていました。特に忙しい時間帯に生ごみを運ぶ作業は、スタッフの負担になっていました。
温泉、プール、遊園地が隣接するリゾートホテルの1階厨房と2階宴会場の厨房にそれぞれ業務用生ごみ処理機を室内設置しました。
生ごみ処理機を室内に設置したことで、その場で生ごみを投入できるようになりました。ごみを運ぶ時間が省けてスタッフの負担が減り、特に繁忙時には効率的です。
ホテルで1日50kgも出る食品廃棄物を燃やして処理すると、大量のCO2を排出してしまいます。燃やさず処理して再利用する方法がないかと探していました。
ホテル内レストランや客室から出る食品資源などを業務用生ごみ処理機で堆肥にするようにしました。
燃やさずに堆肥となった生ごみは、ホテルのつつじ・バラ園の堆肥として自然に還しています。またイベントでは来場者にリサイクル堆肥でできた野菜を紹介して、ホテルのこの取り組みを広めています。
ホテルでお客さまが出すごみの分別と、分別後の生ごみ処理が課題でした。量が多く臭いの問題もあり、迅速に分別して処理する必要がありました。
ごみを分別するための回転ブレード式破袋分別機と、生ごみを堆肥化するための間接加熱式縦型乾燥機を導入しました。
生ごみ処理量が従来の5分の1にまで減り、さらに堆肥化することでごみのリサイクルも実現しました。
ホテルグループで大量に出る生ごみをリサイクルすることで、地産地消と食の循環の推進をめざしていました。
ホテル7施設に業務用バイオ式生ごみ処理機(コンポスト)を導入しました。今後グループの全施設への導入を予定しています。
これまで廃棄物として処理していた生ごみを、生ごみ処理機によって良質な堆肥に変えることで、生ごみを約85%減量することができました。さらに堆肥を自社収穫体験施設や提携農家で農作物の育成に活用し、育った農作物をホテルで提供することで食の循環と地産地消が実現しました。
消滅型「ゴミサー/ゴミサポーター」
生ごみ減容率 | 99.9% |
生ごみの処理後の形態 | 水と炭酸ガスに分解 |
メンテナンス頻度 | 特殊なメンテナンス必要なし |
メンテナンス内容 | ー |
販売年数 | 25年(1997年~) |
堆肥型「バイオクリーン」
生ごみ減容率 | 記載なし |
生ごみの処理後の形態 | 約85%が水蒸気や炭酸ガスに分解 残りの一部が堆肥になる |
メンテナンス頻度 | 定期点検あり・要問合せ |
メンテナンス内容 | 要問合せ |
販売年数 | 17年(2004年~) |
乾燥式
「業務用(電気)
乾燥式生ごみ処理機」
生ごみ減容率 | 記載なし |
生ごみの処理後の形態 | 処理品 |
メンテナンス頻度 | 訪問定期点検・年1回 |
メンテナンス内容 | 要問合せ |
販売年数 | 記載なし |
Googleで「業務用生ごみ処理機」と検索して上位表示されたうち、100キログラムの処理能力を持つ機械の取り扱いがあるメーカー18社をピックアップ。
なかでも販売年数の高い会社(公式HPに販売年数を明記しているうち)の生ごみ処理機を、方式ごとに1社ずつ「おすすめの機種」として掲載しています。
※乾燥式のみ販売年数の明記のあるメーカーがなかったため、Google検索で上位かつ会社の創業年数が高い会社を選定しました。
※情報は2021年5月時点のものです。