リサイクルとSDGsの関係性

このページでは、日本のリサイクル率の課題やリサイクルとSDGsの関係性について解説します。

日本のリサイクル率の課題

日本は世界のごみ焼却率No.1の国です。OECDの2013年もしくは最新のデータを見てみると、日本のごみ焼却率は77%、2位のノルウェーは57%、3位のデンマークは54%と、2位、3位の国と比べてかなりの差をつけています。さらに2021年3月に環境省が発表した令和元年度のデータによると、日本のごみ処分方法のうち最も多いのが焼却で79.4%、リサイクルが19.6%、埋め立てが1%となっています。

世界のリサイクル率と比べると、この19.6%という日本のリサイクル率はかなり低いことが分かります。2013年もしくは最新のOECDのデータによると、リサイクル率1位のドイツは60%超、ヨーロッパ全体のリサイクル率平均は40%です。日本のリサイクル率は、ヨーロッパ全体のリサイクル率の半分にも達していません。

日本のリサイクル率が低い理由は、生ごみにあります。生ごみをごみにせず、いかにして資源化するかが課題となっているのです。食品ロスの削減はもちろん、生ごみの分別回収・資源化を進める必要があります。

リサイクル率の向上に生ごみの堆肥化が役立つ?

リサイクル率を向上するための対策として、生ごみの堆肥化が役立ちます。リサイクル率上位を誇る各国では生ごみ対策に力を入れており、それがリサイクル率の向上に繋がっているのです。

日本では現在、家庭から出る生ごみはその多くが焼却されています。家庭用堆肥器具等を購入するための補助を行う自治体もありますが、それでも生ごみを堆肥化している家庭はごく一部です。生ごみをリサイクルするには分別が必要で手間もかかりますが、分別の手間をかけるだけでもリサイクル率は向上します。

日本では「生ごみを焼却しない社会を2030年までに実現する」をミッションとする「生ごみ焼却ゼロプラットフォーム」が生まれました。家庭ごみの3~4割を占める生ごみの削減と循環の仕組みづくりを進めている共同体です。生ごみ資源化データ量の回収・報告、学習会などの活動を予定しています。生ごみを堆肥化する流れが浸透すれば、日本のリサイクル率を向上させることができるかもしれません。

リサイクルはSDGs目標達成の大きな要素の一つ

リサイクルはSDGs目標達成の大きな要素の一つです。リサイクルがSDGs目標達成のために必要な理由は主に3つあります。

1つは資源が限られているためです。私たちが日常生活で使用する多くの資源は、無限に採掘可能なものではありません。限られた資源の中で今後も持続的な社会を構築するためには、無駄な廃棄を減らし、効率的に資源を活用する必要があるのです。

2つ目は燃焼時に二酸化炭素が発生するため。日本は焼却率の最も高い国ですが、ごみを焼却する際に多くの二酸化炭素が排出されています。焼却により二酸化炭素が増え続ければ、オゾン層破壊による地球温暖化や異常気象発生につながってしまうでしょう。

3つ目はごみの消費量を減らすためです。1人が出す1日のごみ排出量は918グラムといわれます。このごみの消費量を減らすことでSDGs目標達成に近づくことが可能です。自然界で完全に分解されることのないプラスチックごみは、海への流出により汚染する危険もあります。

リサイクルによって限りある資源を守り、効率よく活用することで、SDGs目標達成に大きく近づくことができるでしょう。

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※情報は2021年5月時点のものです。