生ごみ処理機購入のための助成金申請方法

ごみ回収や焼却処理、埋め立てに発生するコストについて頭を抱えている事業者もいるのではないでしょうか。生ごみを減らすには処理機器の導入やリースが選択肢の一つにありますが、本体に加え設置費用がかかります。生ごみ処理機導入のための助成金・補助金を支給している自治体があります。自治体でもごみの回収、焼却処理、埋め立てに発生するコスト削減につながるため、助成金制度を設けています。ここでは助成金について解説します。

申請前に確認すること

生ごみ処理機導入のための助成金・補助金を申請するにあたり、申請前に確認することは申請時期・期間、対象となる条件、申請に必要な書類を用意すること、などがあります。この流れに沿って解説します。

申請時期・期間

予算の都合上締め切っている場合があるため、事前に申請が可能か確認が必要です。申請時期や期間は各自治体によって異なりますが、一例では申請書が受理されるまで1か月程度と、ある程度の期間がかかっています。

対象となる条件

各自治体ごとに対象となる条件が細かく決められており、おおまかに下記の条件を課している自治体が見受けられます。

  • 対象となる機種
  • 1台の1日あたりの処理容量
  • 6年以上継続して使用する
  • 設置場所
  • 堆肥、飼料の処分

1台の1日あたりの処理能力が10kg以上や6年以上継続して使用をすること、敷地内の設置場所の地図、生ごみ処理機で処理した堆肥や飼料は事業所の責任で処分すること、といった条件があります。

申請に必要な書類の提出

自治体によっては購入の前に提出が必要な書類があります。

  • 処理機の処理能力がわかる書類(カタログ類)
  • 設置場所の配置図
  • 事業計画書
  • 見積書

事前提出が必要な資料を確認するようにしましょう。

手続きの流れ

鎌倉市の「事業系大型生ごみ処理機購入費等補助金交付制度」の例を参考に紹介します。

  1. 1.対象者から市へ設置前に交付申請をおこないます。
    提出書類は、交付申請書、事業計画書設置場所の案内図及び配置図、見積書の写し、仕様書又はパンフレット、登記簿謄本(法人)又は住民票(個人)、直前1年の鎌倉市が課する市税に係る納税証明書などです。
  2. 2.審査後、市から対象者で交付決定通知書を送付します。
  3. 3.対象者は大型生ごみ処理機を設置します。
  4. 4.対象者から市へ交付の請求をおこないます。
    提出書類は、交付請求書、領収書、機器の設置前と設置後の写真などです。
  5. 5.審査後、市から対象者へ補助金額確定通知書を送付。対象者の指定する金融機関の口座に振込みます。
  6. 6.対象者は年度毎に市へ実績報告を提出します。
    ※機器の賃貸で交付金を分割して交付する場合は、毎年度、交付申請及び交付の請求をおこないます。

参考:鎌倉市|事業系大型生ごみ処理機購入費等補助金交付制度(https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gomi/jigyoukeioogatanamagomisyoriki.html

自治体ごとに申請条件が異なる

業務用生ごみ処理機を購入またはリースをする場合、自治体に助成金の交付申請をおこなうと経費を削減することができます。交付申請をおこなう前に必要な書類を確認してください。助成金制度を利用して申請書が受理されるまで時間がかかります。申請時期や期間は各自治体によって違います。「期間が終了していた」ということにならないように注意してください。自治体ごとに条件が異なるため事前に確認をし、損なく助成金を活用しましょう。

導入後のミスマッチをなくす!実績が豊富なメーカーの
おすすめ業務用生ごみ処理機3選

消滅型「ゴミサー/ゴミサポーター」

生ごみを99.9%減容
処理の手間を大幅カット!
生ごみ減容率 99.9%
生ごみの処理後の形態 水と炭酸ガスに分解
メンテナンス頻度 特殊なメンテナンス必要なし
メンテナンス内容
販売年数 25年(1997年~)

堆肥型「バイオクリーン」

生ごみを使って
リサイクル
良質な堆肥を
つくれる
生ごみ減容率 記載なし
生ごみの処理後の形態 約85%が水蒸気や炭酸ガスに分解
残りの一部が堆肥になる
メンテナンス頻度 定期点検あり・要問合せ
メンテナンス内容 要問合せ
販売年数 17年(2004年~)

乾燥式
「業務用(電気)
乾燥式生ごみ処理機」

3種類のモードで効率的に処理
高温殺菌で衛生的
生ごみ減容率 記載なし
生ごみの処理後の形態 処理品
メンテナンス頻度 訪問定期点検・年1回
メンテナンス内容 要問合せ
販売年数 記載なし

Googleで「業務用生ごみ処理機」と検索して上位表示されたうち、100キログラムの処理能力を持つ機械の取り扱いがあるメーカー18社をピックアップ。
なかでも販売年数の高い会社(公式HPに販売年数を明記しているうち)の生ごみ処理機を、方式ごとに1社ずつ「おすすめの機種」として掲載しています。

※乾燥式のみ販売年数の明記のあるメーカーがなかったため、Google検索で上位かつ会社の創業年数が高い会社を選定しました。
※情報は2021年5月時点のものです。