日本発酵株式会社のKID SYSTEMは、独自培養している微生物を用いた業務用生ごみ処理機です。給水設備や排水設備を必要としないのが特徴で、生ごみ減容率は99.9%以上となっています。
ここでは、「KID SYSTEM」についての情報や特徴をまとめています。
生ごみ減容率 | 99.9%以上 |
生ごみの処理後の形態 | 炭酸ガス、水蒸気、窒素 |
メンテナンス頻度 | 記載なし |
メンテナンス内容 | 記載なし |
販売年数 | 5年(2017年~) |
KID SYSTEMは、独自で培養しているIWAO菌群という微生物を利用した生ごみ処理を行っており、減容率は99.9%以上となっています。
自然界では、有機物は微生物に分解されることで水蒸気や炭酸ガス、窒素等になり処理されます。KID SYSTEMは、このような自然界の分解のしくみを利用したシステムで、より早く効率的に生ごみ処理が行えます。
KID SYSTEMで処理できる処理物は以下のとおりです。
肉や魚、野菜、果物、残飯など、人が食べるほぼすべての生ごみの他、畜糞や廃液なども分解消滅させます。また、処理に負荷がかかるとされる玉ねぎの皮や生肉などの処理も可能です。
KID SYSTEMでは、従来の生ごみ処理機に必要とされている給水設備や排水設備が不要です。従来の微生物を用いた生ごみ処理機では、処理工程で水を用います。しかし、KID SYSTEMの処理では水を使いません。また、処理後に排水をすることもありません。
よって、給水・排水設備のない場所でも使用できるだけではなく、下水道法や水質汚濁防止法に抵触することもなく、環境に負荷をかけない処理ができます。
KID SYSTEMでは、微生物が生ごみを分解して水蒸気や炭酸ガス、窒素などとして排出するので、残渣や排水が発生しません。通常の生ごみ処理では、残渣や排水などの処理に多額のコストがかかります。KID SYSTEMでは、それらのコストがかからないため、大幅なコストを削減した効率的な生ごみ処理ができます。
ごみを焼却処分した場合は、温室効果ガスや有害物質が発生するというデメリットがあります。特に生ごみの場合は水分を含んでいるため、焼却のために多くのエネルギーを要します。
KID SYSTEMは、生ごみを焼却せずに処理するため、ダイオキシンなどの有害物質が発生しません。また、生ごみ1トン当たりの二酸化炭素排出量は、焼却処分した場合に比べて圧倒的に削減されます。そのため、地球温暖化防止に大きく貢献することになります。
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KID SYSTEMは、世界最大級の卸売市場である豊洲市場に導入されています。市場では300キロ機を導入して青果物残渣の処理を行っています。KID SYSTEMは、通常の生ごみ処理機では難しいとされる玉ねぎの皮や骨、生肉等の残渣処理も可能です。よって、青果物の処理が多く出る市場での利用に向いています。
参照元:日本発酵株式会社公式HP(https://www.nihonhakko.co.jp/kid-system)
千葉市動物公園では、動物の糞や餌の食べ残しの処理のためにKID SYSTEMが導入されています。元々は、それらのごみは牧草生産農家に運んで堆肥にしていましたが、農家の減少などが問題になっていました。そこで、KID SYSTEMの微生物による分解処理を導入し、効率的で環境にやさしい処理を目ざしています。
参照元:日本発酵株式会社公式HP(https://www.nihonhakko.co.jp/)
メーカー名 | 日本発酵株式会社 |
所在地 | 東京都築地2丁目7-12 15山京ビル801 |
消滅型「ゴミサー/ゴミサポーター」
生ごみ減容率 | 99.9% |
生ごみの処理後の形態 | 水と炭酸ガスに分解 |
メンテナンス頻度 | 特殊なメンテナンス必要なし |
メンテナンス内容 | ー |
販売年数 | 25年(1997年~) |
堆肥型「バイオクリーン」
生ごみ減容率 | 記載なし |
生ごみの処理後の形態 | 約85%が水蒸気や炭酸ガスに分解 残りの一部が堆肥になる |
メンテナンス頻度 | 定期点検あり・要問合せ |
メンテナンス内容 | 要問合せ |
販売年数 | 17年(2004年~) |
乾燥式
「業務用(電気)
乾燥式生ごみ処理機」
生ごみ減容率 | 記載なし |
生ごみの処理後の形態 | 処理品 |
メンテナンス頻度 | 訪問定期点検・年1回 |
メンテナンス内容 | 要問合せ |
販売年数 | 記載なし |
Googleで「業務用生ごみ処理機」と検索して上位表示されたうち、100キログラムの処理能力を持つ機械の取り扱いがあるメーカー18社をピックアップ。
なかでも販売年数の高い会社(公式HPに販売年数を明記しているうち)の生ごみ処理機を、方式ごとに1社ずつ「おすすめの機種」として掲載しています。
※乾燥式のみ販売年数の明記のあるメーカーがなかったため、Google検索で上位かつ会社の創業年数が高い会社を選定しました。
※情報は2021年5月時点のものです。